小・中学生の保護者必見!わが子の「やり抜く力」を身につける方法
インターネットの普及やSNSの隆盛、新型コロナウイルス感染症の影響などによって時代の流れが早くなり、学習スタイルも年々変化し始めています。
時代の流れとともに、社会に出るまでに身につけておくべき能力も変化し始めています。
そこで今回は、社会に出るまでに身につけておきたい「やり抜く力(グリッド)」についてご紹介していきます。
「なぜやり抜く力を身につけておくべきなのか」「やり抜く力を伸ばす方法」などについてご紹介していきますので、小学生や中学生のお子さんがいらっしゃる保護者の方はぜひ最後までご確認ください。
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小・中学生の保護者必見!子供の「やり抜く力(グリッド)」を伸ばす方法とは
今回はグリッド(grid)とも呼ばれている、「やり抜く力」についてご紹介していきます。
- グリッド(やり抜く力)とは
- グリッド(やり抜く力)を伸ばすことでどう変わるのか
- グリッド(やり抜く力)を伸ばす方法
やり抜く力(グリッド)とは
やり抜く力(グリッド)とは、ある目標に向かって困難や挫折に遭っても諦めず、最後まで努力を続けられる力のことを意味します。
最近だと、グリッド(やり抜く力)に関する本も多く出版されており、アメリカの教育省が21世紀教育の最重要課題として掲げ、オバマ前大統領やマイクロソフトのビル・ゲイツなど、様々な業界から注目度が高まっています。
グリッド研究の第一人者とされているペンシルベニア大学の心理学者アンジェラ・ダックワース氏は、偉業を成し遂げるためには才能よりもやり抜く力(グリッド)のほうが重要であることを科学的に証明し、提唱しています。
実際にアンジェラ・ダックワース氏率いるチームが行った研究で、様々な業界で成果を出し活躍している大人や子供を調査したところ、共通して見られたのがやり抜く力で、一方、知能指数や才能に関してはこのやり抜く力と反比例していることがわかっています。
つまり、どんなにスポーツの才能があったりIQが高かったりしたとしても、練習をせず困難に遭った時に諦めているようでは、成果を出すことができないといえます。
やり抜く力を伸ばすことでどう変わる?
では、やり抜く力を伸ばすことでどのように変わるのでしょうか。
これまでの説明で言うと、やり抜く力が強い人は自分のやるべきことを最後までやり遂げやすいということがわかります。
例えば勉強に関してで言うと、わからない問題があった時に途中で諦めることなく粘り強く考えたり、自分で調べたりして答えまでたどり着けるようになると考えられます。
しかし、やり抜く力が弱いとわからない問題があった時に自ら考えようとせずそのまま飛ばしたり、親や先生にすぐに答えを聞いたりという行動に至ってしまいます。
また、やり抜く力は幸福感や健康とも比例しているため、やり抜く力を高めることで幸福度や健康の向上にも繋がります。
【保護者向け】お子さんのやり抜く力を伸ばす3つの方法
やり抜く力は遺伝的な影響もありますが、後天的に伸ばすことのできる能力だとされています。
ここからは小学生・中学生の保護者の方向けに、お子さんのやり抜く力を伸ばす方法について3つご紹介していきます。
やり抜く力を伸ばす方法① 「すぐに手伝わない」
小中学生のお子さんのやり抜く力を伸ばす方法1つ目は、「すぐに手伝わない」です。
お子さんが何か困っている様子でも、横からアドバイスをして解決してあげるのではなく、自分自身で考えている様子を見守ってあげることが大切です。
例えば、お子さんが学校の宿題で解けずに悩んでいる問題があったとしても、すぐに答えを教えることなく、
- 「他に解き方は無いかな?」
- 「問題文に書いてある内容を説明してみて」
など、お子さんが自分で答えにたどり着くためのヒントを与えてあげることが大事になってきます。
親や教師は無意識に「自分は分かる」ということを示す為に、ついつい答えをそのまま教えてしまうこともあるでしょう。
しかしそれではお子さんのやり抜く力が育たない上に、今後答えがわからないときにすぐに他人に頼るようになってしまったり、途中で考えるのを諦めてしまう可能性が高くなります。
やり抜く力を伸ばす方法② 「努力を褒める」
小中学生のお子さんのやり抜く力を伸ばす方法2つ目は、「努力を褒める」です。
褒めることで子供は伸びていきますが、褒め方によっては将来的にマイナスの影響を与えてしまう場合もあります。
やり抜く力を高めるための褒め方は、結果ではなく努力の過程を褒めることです。
例えば、お子さんが学校のテストで良い点数を取ってきた時に
- 「あなた賢いわね!」
- 「すごい!満点じゃん!」
と褒めるよりも、
- 「一生懸命勉強頑張っていたもんね!」
- 「毎日継続して偉かったね!」
と褒める方がやり抜く力を伸ばすことができます。
要するに「頑張っていたこと」「努力していたこと」を褒めることで、困難にぶち当たったとしてもお子さんは「努力することが大事」だと考えるようになり、最後まで粘り強く頑張り続けることができる、ということになります。
一方で結果を褒めてしまうと、次のテストで点数が下がってしまうことを恐れ、仮に次のテストで点数が下がってしまった時に努力することを諦めてしまったり、困難なことに挑戦するのを避けるようになる可能性が高くなります。
やり抜く力を伸ばす方法③ 「失敗から立ち上げる経験をさせる」
小中学生のお子さんのやり抜く力を伸ばす方法3つ目は、「失敗から立ち上がる経験をさせる」です。
お子さんのやり抜く力を伸ばすためには、失敗した時に立ち上がって、再挑戦する経験をさせることが大切になります。
私は失敗したことがない。
ただ、1万通りの、うまく行かない方法を見つけただけだ。
上記は電話・蓄音機・白熱電球・映画など数々の偉大な発明を行った、トーマス・エジソンが残した言葉です。
生まれてから死ぬまで失敗を経験しない人なんていませんし、失敗をどのように捉えるかが物事をやり遂げる上で重要になります。
つまり、お子さんに「多くの失敗の先に成功がある」ということを認識させることが大事です。
例えば、「歯を磨くことや自転車に乗ることなど、最初は出来なかったけれども練習を繰り返すことによって段々と上手くできるようになった」という、最初はできなくても挑戦を繰り返すことでいずれできるようになったという過去の経験を話してみるなどして、お子さんが失敗から立ち上げるようにサポートしてあげましょう。
【小中学生の保護者の方へ】お子さんのやり抜く力を高めていきましょう!
今回はやり抜く力(グリッド)の意味や、小中学生の保護者の方向けにグリッドを身につける方法についてご紹介しました。
学習面以外にもスポーツや習い事など、やり抜く力を高めることは子供にとって色々な側面で良い影響をもたらすことができます。
やり抜く力は将来的にも役に立つ力ですので、「初めて知った」という方は本などでさらに詳しく調べてみてはいかがでしょうか。
五條しんまち塾では今回のような子育てや勉強方法などに関する情報発信を行っておりますので、何か気になることがございましたらお気軽にお問い合わせください。