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ふるさと学習の成果。五條しんまち塾の中学生が五條市について書いた作文を紹介!

「10年後、20年後の五條市を担う人財の輩出」を塾の理念に掲げ、これまでラジオでの情報発信・郷土史の学習・地元の食材を使ったBBQなどさまざまな取り組みをおこなってきました。

新型コロナウイルスの蔓延によりイベントの開催などはできなくなりましたが、ラジオはリモート収録でなんとか継続し、そして数ヶ月前から新たに”ふるさとクイズ”に取り組んでいます。

その成果もあってか、五條しんまち塾の中学生Sくんが夏休みの作文の課題で、五條市について書いてくれました。

そこで今回は、Sくんが書いてくれた五條市についての作文をご紹介したいと思います!

【全国の中学生必見!】五條しんまち塾の生徒が五條市について書いた作文を紹介!

いきなりですが、早速Sくんの作文をご紹介していきます。

「五條市よ!柿で復活!」

僕は奈良県五條市に住んでいます。

五條市は、実は奈良県で二番目に面積の大きな市町村です。

金剛山や吉野の山々に囲まれ、市の中心には和歌山県へと流れゆく吉野川があります。

五條市はとても自然豊かで、そんな五條市が僕は大好きです。

自然が豊かなことで言うと、美しい星が見えて、奈良県で唯一の天文台があることもポイントです。

星を観察したいときは是非五條市に来てください。天文台から見える星や、望遠鏡を通さなくても見ることのできる満点の星空に感動すること間違いなしです!

そして何と言っても、五條市といえば「柿」です。

奈良県の柿の生産量は、和歌山県に次ぐ第二位ですが、市町村別の「柿の生産量ランキング」では五條市が全国一位です。

僕の曽祖父も柿農家をしていました。収穫の時期になると家族みんなで手伝いをしていました。

しかし、曽祖父が亡くなってからは後を継ぐ人もいないので、柿作りは家族が食べる分くらいしかしなくなってしまいました。

これは柿農家をされているお家の多くが直面していることかもしれません。

いわゆる後継者不足です。僕が感じているだけでも柿をされている農家さんの数は減っています。

なぜ、このような事態になっているのでしょうか。この問題は決して柿農家に限定したことではありません。

今、五條市では高齢化や人口減少が著しく進んでいます。一九九五年ごろ四万人を超える人口であったのが、二〇二〇年にはついに三万人を割り込みました。

さらにこれからどうなるのでしょうか。

五條市の未来を知るために、内閣府の地方創生推進室が提供している「RESAS」で僕はもう少し調べてみることにしました。

すると、二〇三〇年を過ぎてからは生産年齢人口よりも老年人口のほうが多くなるということでした。

さらに人口減少は進み続け二〇四五年には約二万人になるという推測結果でした。この結果に僕はとても危機感を覚えました。

この現状に市としても何もしていないわけではありません。

例えば「吉野川祭り」は市内が最も活気づくイベントです。毎年八月十五日には県内外問わず人が押し寄せ、七万五千人もの観光客が訪れます。

川のほとりで行われる灯篭流しに僕は参加したことがありますが、対岸から流されるほのかな光が、空を彩る花火やレーザーと見事に調和して幻想的な景色となります。

とても賑やかになる一日ですが、次の日からはいつもの五條市に戻ります。

そこで僕は考えました。一時的に盛り上がるのではなく、一定数五條市の人口を増やすにはどうすれば良いのだろう。

そして僕が提案するのは「柿農家を空き家で始めてみませんか」ということです。

昨今「農ガール」などの言葉も生まれるほど、若者の農家への関心は高まっています。

しかし、「就農」となるととてもハードルが高くなります。それは「果たして生活できるのだろうか」と心配だからだと思います。

そのために、まずは人口減少により増えている空き家を利用して、就農したい人のために住居の提供を行うのはどうでしょうか。

そうすることで衣食住の柱である「住」が確保できます。

そして後継者不足で悩んでいる柿農家の方に協力いただき、そのノウハウを伝えてもらいます。そうすることで両者にとってメリットがあります。

市にとっても生産年齢人口を増やす大きなチャンスになるのではないでしょうか。

僕は五條市の誇りである「柿」の文化をこれからも守っていってほしいと思います。

僕もできることをやっていこうと考えています。必ず曽祖父の柿を次の世代へと引き継ぎます。共に頑張ってみませんか。

-中学2年 Sくんの作文

ふるさと学習の成果。みずから積極的に五條市の発展について考える若者を

ふるさと学習に取り組んでいる五條しんまち塾として、Sくんが五條市を題材に作文をかいてくれたことは嬉しい限りであり、普段の授業で行なっているふるさとクイズの内容も含まれていて、これまでの取り組みが成果として現れたのではないかと感じます。

そしてなによりみずから五條市に関する魅力や課題を発見し、Sくん自身が考えた、五條市の課題に対する解決策も述べられています。

このようにこれからの五條市を担っていく若者が、自分たちの地元について考えて意見を出し合うことは五條市を発展させる上でとても重要なことです。

今回のSくんの作文と大会当日の様子は奈良県のホームページにも掲載されていますのでぜひご覧ください!

第42回「少年の主張」奈良県大会~わたしの主張2020~

考えたことを形に!「空き家で柿農家を始める」を実現するためには

今回、Sくんが書いてくれた作文には「空き家で柿農家を始めてみませんか」という後継者不足に対する解決策が述べられていました。

もしかしたら数十年後、五條市の空き家対策に取り組んで、今回の解決策が実現されているかも知れません。

我々としては手段は何であれ、これまでそしてこれから入ってくる生徒が将来、私たちと一緒に五條市の発展に取り組んでいく仲間となることを目指しています。

今後もSくんのように五條市に関心を持ってみずから調べ、そして考える、最終的には将来の五條市を担う人財を輩出することを目指して頑張っていきたいと思います!

ともに五條市を盛り上げていきたいという小学生・中学生のお子さんがいらっしゃる方はぜひお気軽にお問い合わせください!

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ふるさと学習が秘訣!五條しんまち塾から将来の五條市を担う人財を輩出します

奈良県五條市が危ない…人口減少で消滅の可能性!?

 

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