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課外授業|VR認知症プロジェクトに生徒と参加してきました

こんにちは。塾長の木村です。

2018年10月23日に奈良県五條市にて「VR認知症プロジェクト」が開催されたので、生徒と一緒に参加してきました。

今回は当日の様子をご報告します!

VR認知症プロジェクトとは

株式会社シルバーウッドが開発したVRを用いて、認知症とはどういったものか、何を感じるかという共感を得るためのプログラムです。

全国で体験会を行っていて、今回は五條市にて開催が決定しました。

概要

〜認知症の一人称体験〜

VRによって認知症のある人達が見ている世界を体験できるプログラムです。

高齢者住宅の運営をしている中で、介護をしている側とされている側で”見えている世界が違うのではないか”という疑問から、開発につながっていきました。

認知症の症状はたくさんありますが、その中でいくつかの症状を体験できるものになっています。

※認知症は記憶がなくなるというだけではなく、幻視が見えたり見える世界が変わったりと様々な症状があります。

趣旨

「認知症になったらおしまい」そう思っている人が多いのが事実です。

しかしながら、周囲の理解さえあれば、認知症があっても幸せな暮らしは継続できます。

VRに技術を使って認知症になった人の気持を理解して、認知症でも幸せな暮らしを実現できるように、理解者を増やすことが目的です。

内容

1.私をどうするのですか? 

VRがスタートすると自分はビルの屋上の端に立たされています。
周りに介護の方がいますが、笑顔で「大丈夫ですよ」と言いながら屋上から突き落とそうとしています。
画面が変わると周りには施設とスタッフ、車が見えていて、「頑張って降りましたね」と声をかけられます。

実は、車から降りる際に認知症患者が急に怖がり降りられなくなり、スタッフが「大丈夫ですよ」と声をかけながら車から降ろさせるシーンでした。
しかし、認知症患者からは車と道路の関係のはずが、ビルの屋上に見えてそこから突き落とされそうになり怖がっていたのです。

認知症にかかると脳の細胞に異常があり、見える世界が変わってしまっていたのです。

2.ここはどこですか?

移動中にここがどこだかわからなくなり、その焦りからどこで乗り換えたら良いのかもわからなくなってしまうシーンを体験しました。

親切な人に声をかけられて無事に目的地にたどり着いたのですが、突如記憶が飛んでしまったときの不安を感じることができました。

3.レビー小体病 幻視編

認知症で幻視が見えるというのは驚きではないですか?

脳の異常から記憶がなくなるだけではなく、幻視が見えてしまうこともあります。

あるはずもないものが見えてしまうことがある、という事実を知っておくだけで対応の仕方は変わりますよね。

子供に参加してもらった目的

今回の体験会に子どもたちにも参加してもらったのには理由があります。

世の中にはいろいろな人、いろいろな職業、多種多様な生き方があるという事実を知ってほしかったのです。

  • 今回、参加した子どもたちは認知症に対するイメージが変わった
  • 親切だと思ってやったことも迷惑になることがある。相手が今どう思っているかを確認してあげたい
  • 私達のような子供の力で高齢者の方が元気になると聞いて何かできることはないのかなと思った

子供からは上記のような素晴らしい感想をもらいました。

これからも子供の将来を豊かにするための課外授業を

今回は五條市主催のVR認知症プロジェクトに参加しましたが、社会について知るような機会をもっと子供に用意したいと感じました。

今後も子供の将来を豊かにできる課外授業を用意したいと思います。

他にも五條しんまち塾の課外授業が気になる方はこちらもご覧ください。

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