•                    五條しんまち塾
  • 五條しんまち塾
  • 五條しんまち塾

「その教え方は子供に悪影響…」子供を勉強嫌いにするNGな声かけ3選

皆さんはお子さんが勉強している際、どのような声かけをされていますか?

親や先生は子供の勉強している内容をすでに理解していることから、つい理解している側の立場で上から子供に声かけをしてしまうことがあります。

しかし、その声かけが子供のやる気を削いでいるかもしれません。

そこで今回は、小中学生の保護者の方向けに、子供を勉強嫌いにするNGな声かけ3選をご紹介していきます。

子供に適切な声かけをできているか気になる方はぜひ参考になさってください。

その声かけは大丈夫?子供を勉強嫌いにするNGな声かけ3選

今回、ご紹介する子供を勉強嫌いにするNGな声かけは下記の3つです。

  1. 間違えた問題は10回繰り返そう!
  2. 前の学年からやり直そう!
  3. 早く正確に解きなさい!

どういう点が子供に悪影響を与えてしまうのかそれぞれ確認していきます。

1.「10回繰り返そう!」

人間には短期記憶と長期記憶があり、すぐに忘れてしまう短期記憶からより忘れにくい長期記憶にするためには、学習した内容を反復することが重要です。

しかし、全てにおいて反復学習が重要というわけではなく、同じ問題を何度も何度も繰り返し解かせたり、あるいは間違えた漢字を何十回も書かせたりすることは効果的ではありません。

そもそも子供の適性や学習進度はそれぞれ異なるため、例えば何かを暗記するにしても

  1. 書いて覚える
  2. 目で見て覚える
  3. 声に出して覚える

の3つのうち、どれが向いていて最も覚えやすいかは子供によって異なります。

特に漢字を何十回も書かせたりするのは子供が勉強を修行のように感じてしまい、勉強嫌いに繋がる可能性が大いにあります。

ただこなすのではなく、生きる力へと繋げるためには

こと漢字に関しては、書けることも重要かもしれませんが、社会に出てからのことを考えると書けること以上に意味や使い方を知っていることの方が重要です。

よく学校の宿題などであるように、間違えた漢字を何十回も書いたとしても多くの子供が書き方を覚えるだけで、「じゃあ、この漢字はどういう意味で、どのような場面で使えるの?」といった部分までは知識として定着していないことが多いように感じます。

そのため、「間違えたから10回繰り返そう!」といった声かけではなく「これってどんな意味があるの?私に教えて!」のように、子供の理解をより深めるような声かけを行うと、子供のやる気を引き出し、生きる力へとつなげることができるでしょう。

また、算数などの問題においても「短時間のうちに同じ問題を繰り返し10回解く」ではなく、

  • 時間をあけてからもう一度解く
  • 似たような問題を解く
  • 応用的な問題に挑戦する

などの方法に変えることで、子供のやる気を引き出すことができます。

九九の計算など、内容的に同じ問題を繰り返すしかない場合は、親子で競争するなどといった方法も有効ですので、ぜひ試してみてください。

2.「前の学年からやり直そう!」

学年が上がるごとに、段々と内容は難しくなります。

そのため前の学年に戻って学習し直すことは適切ですが、ここではどこから学習し直すかが非常に重要になってきます。

良くない例として、前の学年に戻って学習し直したが、その単元ですらきちんと理解できておらず、さらに前の学年まで戻らなければいけないことがあります。

このような場合、どんどん前の学年に遡っていくことで子供が自身を失い、勉強嫌いになってしまう可能性があります。

ステップアップしていくように学習し直すことが重要!

もし前の学年に戻って学習し直す場合は、思い切って基礎的な内容の単元まで遡って、ステップアップしていくように進めていくことで、子供の自信を保ちながら苦手単元を克服していくことができます。

ちなみに当塾では学年に固執することなく、苦手を潰しながら学習を進めていけるように「すらら」や「ヒグチ式」といった教材を使用しています。

「すらら」や「ヒグチ式」は無学年式の教材になっているため、お子さんが苦手としている単元まで自由に遡って学習し直すことが可能です。

3.「速く正確に解きなさい!」

速く正確に解くことは重要ですが、初めて学習する子供にとってはどうすれば速く正確に解けるのか具体的な方法がわからないことの方が多いです。

例えば、わり算の問題を解く時、九九や繰り下がりがしっかりと理解できている場合は速さにこだわることが大切ですが、九九や繰り下がりがきちんと理解できていない場合は、速さではなくまずは解き方を理解し、正確に計算できるようにすることを優先するべきだといえます。

漠然とした声かけではなく、具体的な声かけを

「速く」「正確に」「勉強しなさい」など、つい漠然とした言葉で声かけをしてしまっている方も多いでしょう。

しかし、子ども自身は速く正確に解いたり、勉強習慣をつけるための具体的な方法がわかっていないから躓いています。

そのため、漠然と速く正確に解くことを声かけするのではなく、どこで躓いているのかを気づかせ、躓いている箇所を理解し直すことを促すような声かけが必要です。

また「勉強しなさい」においても、「じゃあどうすれば勉強する習慣ができるのか」という点を、子供と一緒に考えることが大事になってきます。

ぜひ上記の点を意識して、声かけとともに、もう一歩踏み込んで子供と一緒に考えてみることから始めてみてはいかがでしょうか。

「先生の先生は、生徒」子供のやる気を引き出す声かけを

当塾で使用している「ヒグチ式」の開発者・樋口先生の教育哲学に、以下のようなものがあります。

「先生の先生は、生徒」

「親・先生が上、子供・生徒が下」という概念を取り払って、子供を向上させるためにはどのようにすればよいかということに対して、親や先生側も学び続けることが大切です。

  • 日頃の子供への声かけを褒め言葉に変える
  • 子供と勉強習慣を身につけるための方法についてじっくり話す
  • 自分がお手本となって一緒に勉強する

のように些細なことでも、子供が大きく変わるきっかけになる可能性があります。

やる気を引き出すためにはどのような声かけ・行動が適切なのか、お子さんの表情や言動を観察しながら試していってください。

当塾では今回のように子育て情報の発信も行っております。

ぜひ子育てに関して気になることなどございましたら、お気軽にお問い合わせください。

お問い合わせはこちら

  • 理念 0747-32-8472
  • 理念
トップへ戻る
メールでのお問い合わせ 電話でのお問い合わせ
Scroll Up